エフ音楽教室

「ブルグミュラー25の練習曲」の表現 楽曲分析と演奏表現

 

13. 大楽節の属調終止
  「なぐさめ」

通常、8小節相当の大楽節では、2小節を単位として、起——承——転——結のようになっているものです。結で完全終止し閉じます。属調(短調では平行調も)に転調して完全終止する場合もあります。
「なぐさめ」は、導入+大楽節A+大楽節Bの二部形式の曲です。大楽節Aの終止はt.15ですが、ホ短調、つまり上属調の平行調に転調しています。表情に陰のある意外な終止ですね。


t.12から13は大楽節の中で「転」に相当する、変化の部分です。t.12〜13の間に意外な転調に向かうことを予感させる演奏が出来ると、魅力的な終止になると思います。

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▼INDEX

01. 素直な心

02. アラベスク

03. 牧歌

04. 子供の集会

05. 無邪気

06. 進歩

07. 清い流れ

08. 優美

09. 狩り

10. やさしい花

11. せきれい

12. 別れ

13. なぐさめ

14. スティリアの女

15. バラード

16. 小さな嘆き

17. おしゃべり

18. 心配

19. アベ・マリア

20. タランテラ

21. 天使の声

22. 舟歌

23. 帰途

24. つばめ

25. 貴婦人の乗馬