ピアノエトヴァス
Piano etwas
ピアノの練習に関することなどをまとめた「ピアノエトヴァス」。エトヴァスとはドイツ語のetwas。
「・・・ピアノに関するなにか、」というようなニュアンスで受け止めていただけるとありがたいです。
導入期の視唱や聴音課題実施のヒントや、ピアノ初見演奏と、それに関連したブラインドタッチ、和声感、新曲視唱のことなどを順次公開します。
new 2024-02 ドビュッシー/「2つのアラベスク」第1番の分析〜機能和声からみたドビュッシー
「近代」の代表的作曲家、ドビュッシーの「2つのアラベスク」第1番(以下、アラベスク)は、ドビュッシーの初期の作品ですから、ロマン派から近代に移っていく音楽に触れるには最適なピアノ音楽のひとつです。本項では、和声と音楽形式の分析を通して、より相応しい演奏表現につながることを目指します。
new 2023-10 ショパンの和声〜譜読みのための分析
練習曲集作品10-3,9,12
ショパンの練習曲集作品10の中から、3・9・12番の和声を分析します。
ショパンの作品では、譜読みを進めていくにつれ、迷路に入り込んでしまって「なにやってるのかわからない」状態になりそうな箇所があり、そこで、譜読みの意欲が絶たれ頓挫する、というようなこと、ありませんでしたか。
このような箇所の多くは、一般的でない調によって記譜されている場合があります。
「一般的でない調」、言い換えれば「五度圏外調」の存在について、詳しくご説明します。
各作品分析のリンクは、次のとおりです。
はじめに
1.ショパン/練習曲作品10-3 ホ長調
2.ショパン/練習曲作品10-9 ヘ短調
3.ショパン/練習曲 作品10-12 ハ短調
2023-03 4声体和声聴音 着実に習得するための課題集
こどものソルフェ「2声部聴音」穏やかな導入のための課題集
4声体和声聴音は、無伴奏の混声四部合唱(ソプラノ、アルト、テナー、バスの各パート)で書かれた8小節程度の課題がピアノで演奏され、それを聴いて大譜表に書き取ります。
4声体を書き取る練習の初歩的段階では、大譜表による簡単な2声部聴音が有効ですが、「聞き取りやすく」作られた課題を探すのは以外と大変です。そこで複声部聴音の導入課題としてこどものソルフェ「2声部聴音」をご紹介します。
2声部聴音基礎課題、3声体和声聴音、4声体和声聴音課題を順次公開する予定です 。
2021-10 鍵盤和声 キーボード・ハーモニー
生徒が、自分で作った曲だ、と言って見せた旋律だけの楽譜を、先生がちょっとおしゃれに伴奏を付けて弾いてくれたら、その生徒はいっぺんに音楽が大好きになることでしょう。また、伴奏の楽譜がない曲を生徒たちが歌うとき、簡単なリズム伴奏をピアノで弾いてあげれば、歌うモチベーションは大きく膨らむことでしょう。このようなことは、教育現場ではよくあります。「ざっくり」演奏して伝えることができれば目的が果たせるのにと思ったことはありませんか。鍵盤和声は、このようなことが出来るようにするための練習です。
2021-10 自発的で音楽的な演奏表現力を身につけるピアノ新曲視奏(改訂版)
「導入課題」
ピアノがある程度演奏できるようになると初見演奏スキルが求められる場面があります。しかし、練習なしで、いきなりの演奏はたやすくありません。
今回は、ピアノ初見演奏スキルの獲得を阻んでいる主な要因をまとめてみました。初見演奏スキルにまつわる事情が分かれば、その学習法も工夫できるでしょう。学習を容易に進めるための練習課題を公開しました。
「基礎課題」では、導入課題を修得した学習者を念頭に、ブラインドタッチを習熟出来るよう配慮した「主部——中間部——主部」の3部からなるピアノ曲を作成しました。
技巧的ではなく、カンタービレで少し感傷的なフレーズが多いので、穏やかな気持ちでピアノに向き合いたいと思った時にも演奏していただけると思います。
「総合課題」では、楽譜に記されたすべての音楽記号の意図する表現を感じ取って「楽譜を音楽に再構築する」という意識を高め、総合的な音楽力を身につけることを目的にしています。
2020-09 チャイコフスキー「こどものためのアルバム作品39」の表現 楽曲分析と演奏表現
チャイコフスキー作曲「こどものためのアルバム 作品39」は、様々な特徴的な音楽が簡潔に綴られたテーマパークのような音楽作品です。音楽構造が分かりやすいので、楽曲分析の入門としても参考になります。
和声と楽節を中心に楽曲分析を行います。幾つかの音楽用語は「まとメモ」というコラムを作ってご説明しました。
2020-05 ピアノ学習者のための新曲視唱
「ピアノ学習者のための新曲視唱」は、ピアノを学習している中学・高校生以上の方や、ピアノ指導者等を念頭に作成した新曲視唱練習課題です。ソルフェージュ教材ダウンロードページから楽譜をダウンロードしてお使い下さい。
2020-05 「ピアノ学習者のための新曲視唱」活用の仕方
ピアノ学習者等にとって、新曲視唱のトレーニングがどのように有効なのか、この項目は 「ピアノ学習者のための新曲視唱」を活用して、効果的に音楽の基礎能力を高めるための要点をご説明します。
0220-01 「こどものソルフェ」活用の仕方
「こどものソルフェ」を活用して、音楽の基礎能力を高めるために着目すべき点についてまとめてご説明しています。
「ブルグミュラー25の練習曲」の表現〜楽曲分析と演奏表現
表現の練習曲というに相応しい「ブルグミュラー25の練習曲」を作曲の方法論的視点からアプローチし、作曲家の意図を想像して演奏に生かそうという趣旨でこの項目を作成しました。曲の構造が分かりやすいので、楽曲分析を学習する導入テキストとしても適しています。分析の結果を生かした演奏が出来ると、分析の意義が感じられるでしょう。
ピアノエトヴァス内容