二部形式とコーダ
t.1〜2 はアインガング
A t.3〜20 (Aはアインガングを含めて繰り返される)
a t.3〜6
a' t.7〜10
B t.21〜28 t.29〜36はBの反復
コーダ t.37〜54
Bの変奏 t.37〜44 t.44〜54はBの変奏の反復と終止延長
Exs.18 は、第18曲「ナポリの歌」の主要大楽節Aです。2小節のアインガングがあり、アウフタクト始まりなので大楽節Aはt.3から8小節です。大楽節Aは冒頭のアインガングを含めて反復されます。この間の特徴は、ドミナンテからトニックだけの和声進行と、メロディーの骨格が音階的に下行することです。
大楽節Bはサブドミナンテから始まります。メロディーの骨格は相変わらず音階的に下行します。
t.37からはBの変奏になっていますが、音楽の実態としてはコーダです。「陽気なナポリ」を醸し出すため、どこにも短3和音は使われていません。