非常に単純な動きをするおもちゃの兵隊さん。楽節の終わりごとにラッパの吹奏がついているのが印象的です。小三部形式。
主要大楽節 A t.1〜16
前楽節 t.1〜8
後楽節 t.9〜16
中間大楽節 B t.17〜32
主要大楽節 A t.33〜48
Exs.05は、主要大楽節Aです。
「おもちゃの兵隊」は、最初の8小節のリズム形が最後の小節まで繰り返し使用されています。
おもちゃだから単純な動作を繰り返す、ということと、指示が解除されるまでは同一動作を繰り返し続ける兵隊を暗示しているかもしれません。
楽節の末尾ごとに左手で奏されるモティーフはラッパを模し、簡単な方法で、それぞれの段落の半終止と完全終止の区別を明確にしています。
中間大楽節は、上属調のA-durで主音を保続しています。主調 D-durからみれば属音保続していることになります。