エフ音楽教室

自発的で音楽的な演奏表現力を身につけるピアノ新曲視奏 総合課題


ピアノ新曲視奏 総合課題の概要と要点

ピアノ新曲視奏基礎課題

課題は 「導入課題」、「基礎課題」、「総合課題」に分かれています。

ここでは、基礎課題を終えた学習者を念頭に、本編「総合課題」の概要と要点を説明します。

 

譜読みは、楽譜を音楽に再構築すること。音源は、音楽そのもの

新しい曲の練習を始める時、誰かの演奏した音源を聴くと譜読みがはかどる、という実感をお持ちですか。

このことを逆に言えば、これまで一度も聴いたことのない楽曲の練習で、楽譜からの情報だけを頼りに仕上げることの難しさを知っている、ということです。

そもそも、楽譜に書き込める情報には限りがあります。作曲者のイメージした音楽と完全に一致した楽譜を書くには、書き込める情報量は思いのほか少ないのです。もっとも、演奏表現の同一性を求めない作曲家にとっては、五線紙による現在の記譜法は通用性が高く、なにかと扱いやすいのです。厳密に書き込むことも、ある程度可能です。そうすれば疑問の余地を減らすことが出来ますが、演奏する楽譜としては景色が雑然としてしまいます。暗黙の了解事項を含んだ楽譜を読むのはとても難しい、といわざるを得ません。

 

つまり、音源を聴けば、譜読みをして楽譜から音楽を感じ取るまでの困難さとは比較にならないほど簡単に、豊富な情報が得られます。譜読みは、楽譜を音楽に再構築することだと思いますが、音源は、音楽そのものだからです。譜読みの前に音源を聴きたい、と思うことはもっともかもしれませんね。

でも、ちょっと待って下さい。音源から得られる情報は、それを録音したアーティストが自ら楽譜を解釈し、表現したものですから、音源から入った演奏は、自分の内から出てくるイマジネーションを閉ざすことからスタートし、思い込みの演奏になる危険性も潜んでいるかもしれませんよ。

 

前振りが長くなりましたが、ピアノ新曲視奏のもっとも難しいところは、楽譜を読み進むと同時に内容を理解し、リアルタイムに的確な表現力で演奏する、ということかもしれません。つまり、総合的な音楽力が必要だということになりますね。

総合的な音楽力を高め、多くの新しい音楽に出会いましょう

ピアノ新曲視奏の総合課題は、様々な要素の音楽があります。学習者にとっては、一度も聴いたことのない音楽です。一度も聴いたことのない曲というものは、実はそんなにないものです。この総合課題をまっさらな文章を読み進むような気持ちで演奏してみて下さい。これまでに基礎課題までを演奏してきて下さった学習者には、楽譜を読むことの意義を理解していただけるのではないか、と考えるのです。

 

課題の実施

 

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