キーボード・ハーモニー
譜例は、音楽の骨組みの最小単位をひな形として示しています。
本書では、この8小節大楽節のひな形を「バスの定型」と呼びます。練習課題を進めていくための核です。
後楽節の「ミ-ファ-ソ-ド」の進行を「終止の定型」と呼びます。
本課題で、原型である「バスの定型」と「終止の定型」から変形していく方法を実習することによって、逆に、楽曲の原型が見えるようになります。様々な楽曲の、例えばベートーヴェンのピアノ・ソナタの骨組みが見えてくる、という仕組みにもなっているのです。
POINT 左手でバスの定型をなめらかに弾けるよう練習しましょう。弦楽四重奏をイメージして、最初の全音符(バス)はチェロを思い浮かべて、次の4分音符の刻み(内声)は、ヴィオラのように。
例題1
旋律に付けられたコード・ネームを参考にして、ピアノで伴奏を付けて弾きましょう。
例題1の伴奏例
【例題伴奏の要点】
1. 例題1は、前楽節(2小節 + 2小節)と後楽節(4小節)の8小節の大楽節で、最後は完全終止しています。
2. 左手の伴奏部分は低音(バス)と内声とで出来ています。
3. 大楽節全体を「バスの定型」で伴奏します。
旋律にバスの定型を使った伴奏を付けて弾きましょう。練習課題はダウンロードしてお使い下さい。